アーリントン墓地についての説明
アーリントン墓地はワシントンD.C.からポトマック川を渡ってすぐのバージニア州アーリントンにある広大なアメリカ合衆国立墓地です。戦没者も多数埋葬されており、その墓石は写真で見る限り整然に延々と続いています。私はその風景を見ていつも実に美しい光景と感ずるのでした。
悲しさの募る墓地がどうしてこのように美しく感ずるのでしょう。
其処には膨大な故人の思い出が刻まれているであろう彫刻が尚の事その思いを深くします。
あの墓地はアメリカ大統領では二人が埋葬されているそうで、その中の一人は第35代大統領ジョン・F・ケネディで、私はあの方が大好きでした。
今現在でもアメリカ人はもとより全世界で惜しまれ親しまれている人物の一人です。昨年没後50年を記念するテレビ番組が多量に放映されていました。
逸話によればとても弱かった大統領で子供の頃は体調もひ弱、学業成績もあまり芳しくなく大統領時代にも冷戦時代のソ連首脳からひ弱な指導者と罵られていたそうでした。そんな事が今の自分に照らし合わせて救いで身近な存在にしているのかもしれません。
綺麗に整った墓地は底知れぬ寂しさも感じてしまいます。
輝くような若草色と真っ白く光る墓石の対比が、そしてうねるような列の流れが過去の深い思い出を呼び起こす引き金になっているように感じます。
このところ国内にもあのような公園墓地が各地で見られるようになりました。対外の場合故人の宗教にも縛られずそれぞれの自由が静かに眠っています。
墓地の欠かしてはならない条件は故人が安らかに平和に眠っていられる事、残された人々が当時の深い思い出に静かに浸れる場所出なければなりません。
今の歳取った私にはアーリントン墓地のような美しい天国のような場所に安住の地を求めたいと強く願っています。